ICカード公衆電話が廃止へ 利用減で磁気式に一本化

NTT東西地域会社は1月20日ICカード式の公衆電話を廃止し、2006年3月末までに磁気カード式に一本化すると発表した。ICカード式の利用が少なく、利用の大幅減が続く公衆電話サービスの維持のためコスト削減が必要と判断。結果的に“逆行”となる磁気式への一本化を決めた。
 IC式は偽造・変造テレホンカード対策として1999年3月に導入。しかし従来の磁気式とカードの互換性がなかった上、磁気式に比べ設置台数も少なかった。
 携帯電話の普及で公衆電話の利用は大幅な減少が続いており、特にIC式は磁気式と比べて利用が少なかったという。「互換性がない2方式が混在し、結果的に不便をかけた」(同社)面も踏まえ、コスト削減の観点から一本化を決めた。
 偽造カード対策は、検出能力を技術的に高めることで対応していく。磁気式では一部を除き国際通話ができないが、ニーズの高い場所には国際通話対応機を設置する。
 IC式で使用できる簡易インターネット接続機能やICカードメモリ通信機能、Lモードカードによるサービスも終了する。
 NTT東は2月下旬から、複数台設置した場所から取り替えを始める。NTT西は4月下旬から順次交換する。
 ICテレホンカードは当面継続販売するが、順次縮小する。既に購入済みのカードは磁気カードに交換する。有効期限内なら無償。

チケ取り等に非常に重宝していたIC公衆電話機が、コスト増により廃止だそうな。導入当初は、偽造テレカ対策の救世主として登場したようですが、携帯電話の急速な普及より、公衆電話事態の利用が減って、維持・管理できなくなってきたのも事実でしょうね。
そういえば、ウチの実家の店前にあった公衆電話(緑)も2年位前にNTTから撤去の要請が来て無くなりましたし、コンビニの店前にある機械にも一部の店舗では撤去の要請があるようです。
ICカード事態の販売経路の少なさも、普及に至らなかった要因じゃないでしょうか。実際、ウチも購入したのは駅の“キヨスク”でしたから・・・。